中古住宅市場の統計
建てる前に測量する①
~測量の目的~
これまで見てきたように、建物の大きさや形、建て方にはさまざまな規制がある。
そのため、敷地の大きさや方位、敷地に面する道路の幅などを正確に知ったうえで、建物を建てなくてはならない。
たとえば、敷地に面している道路の幅が何mかわからないと、敷地の上の空間をどのくらい使えるかわからないし、敷地が何m2なのかわからないと、1フロアをどのくらいの面積にして、何階まで建ててよいか決まらない。だから、敷地のまわりのいろいろな個所を正確に測っておく必要があるのだ。
器械を使って、2つの点のあいだの距離や、2つの線がつくる角度を測る技術のことを測量という。三脚の望遠鏡をのぞいていたり、長い巻尺を使って何かを測っている光景を目にしたことはないだろうか。
あれは、測量を行なっているのだ。測量には大きく分けて、直接距離測量と間接距離測量がある。
前者は、比較的小さな敷地を測るときの方法で、巻尺を地面に沿って水平に置き、距離を測る。
ある点とある点のあいだの距離を測るときは、2人で巻尺をピンとはり、2点に合わせるそして、もう1人が記録係を務める。このように距離を測り、さらに角度を測れば面積が計算できる。
巻き尺などを使って距離を測り、トランジット、セオドライトという望遠鏡のついた器械で角度を測る。敷地の辺の長さと、辺と辺が、つくる角度を計算すれば、敷地の面積を正確に求めることができる。
建てる前に測量する②
~三角測量~
地面が平らなら、距離と角度を測るだけでいいが、坂になっていて高低差がある敷地に建物を建設することもある。
建物の床は水平になっていてほしいので、傾斜地でも、建物を斜めに建てるわけにはいかない。
そのために、水平距離を求める必要がある。AB聞の距離を知りたいとき、A1に巻尺を置き、水平に伸ばす。坂の勾配が急で、一度にBまで測れない場合は、とりあえずCで垂直に下ろし、そこをC1とする。これで、ACの距離がわかる。C1から同じように、水平に伸ばして、目的地のBまで届いたら垂直に下ろし、CBの距離を測る。ACとCBの距離を足すと、ABの距離がわかる。これとは逆に、下から上へと登りながら測る方法もある。
ふつう、住宅やビルを建てるときは、このような方法で測量が行なわれる。一方、ダムや橋などの大きな土木建造物をつくるときは、山を1つ2つ越えることもある。そうなると直接巻尺を当てて測ることはできないので、間接距離測量を行なう。
そのなかでも、三角測量というのがもっとも基本的でよく用いられている方法だ。三角測量は、高校の数学で勉強する正弦比例の法則を利用して行なう。正弦比例の法則とは、三角形ABCの角A、B、Cの大きさに、辺a、b、Cの長さが正弦比例するというものだ。この三角形の性質を利用して測量を行なうのである。
この三角測量を行なう道具としては、望遠鏡やレーザー光線を使った測量器械などがある。
さらに最近では、航空写真や人工衛星の利用など大がかりな技術が用いられることもあり、測量技術は日々進んでいる。
